お知らせ

2020年9月2日

犬の「胆泥症」の症例紹介

多くの飼い主様に病気を知っていただくため、来院された患者さまの病気をホームページにてコラム形式で解説しています。 このコラムと似たような病気でお困りの方は、お気軽に当院までお問い合わせください。

今回は「胆泥症」の来院時から術後までをご紹介します。

「胆泥症って?」という方は、過去に紹介もしているのでぜひこちらも合わせてお読みください。

犬で多い病気「胆泥・胆石症」:https://naha-ah.com/tandeisyou/

個体情報

今回の患者さま

稟告

今朝より元気が無く、食欲も全く無くない、とのことで来院されました。

検査

身体検査にて、可視粘膜、皮膚の黄疸、中程度の脱水が見られました。

黄疸が出ている耳
黄疸が出ている目
黄疸が出ている患者の歯茎

血液検査では白血球の軽度上昇、生化学検査では、血漿の黄疸、肝胆道系の数値、炎症反応の上昇を認めた。

超音波検査にて胆嚢内に複数の胆石および胆泥認め、また総胆管の中度拡張を認めた。

胆石症・胆泥症による胆汁鬱滞と診断。

胆石による胆管の完全閉塞、胆嚢破裂の危険性から胆嚢摘出術を提案し、入院治療となった。

手術

入院日より静脈点滴を行い、状態の安定後に胆嚢摘出術、総胆管洗浄を実施。

腹腔内を洗浄後、閉腹。

胆嚢内には胆石および粘液状の胆泥が認められた。また胆汁の細菌培養検査を実施。

腹腔を開け腫れた胆嚢を発見
摘出した胆嚢内にあった胆石

経過

術後3日目より元気は回復し、6日目には退院となった。

退院後、食欲・元気も順調に回復した。

また術後、4日目には肝数値も下がり始め、術後23日目には全ての肝数値が正常に戻り可視粘膜や皮膚の黄疸も消失した。

黄疸が引いた耳
黄疸が引いた目

担当医よりコメント

今回の症例は、ワンちゃんでは意外と多い胆泥症・胆石症の症例でした。

胆管が閉塞し、急性胆管肝炎や胆嚢破裂が起こると、重篤化してしまい命に関わってきます。今回の症例では、胆嚢破裂は起きていませんでしたが、超音波検査にて多数の胆石が認められたために胆管閉塞の危険性が高いと判断し、外科的な治療を選択しました。外科的な治療にはリスクもありますが、術後は順調に回復し、肝臓の数値もすべて正常に戻り、元気に尻尾を振ってくれるようになりました。

肝・胆道系の疾患などで見られる黄疸は皮膚や白目の部分、オッシコの色が黄色くなるので、普段から色の変化がないか観察して見てください。

色だけでなく普段と違うと気づいたことがあれば、気軽に病院に相談してみてください。

胆泥症についてはこちらを参考にしてください。

症例紹介

乳腺腫瘍:https://naha-ah.com/case-nyuusennsyuyou/

子宮蓄膿症:https://naha-ah.com/case-shikyuuchikunousyou/

肥満細胞腫:https://naha-ah.com/case-himansaibousyu/

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