お知らせ

2020年7月22日

犬の「乳腺腫瘍」の症例紹介

多くの飼い主様に病気を知っていただくため、来院された患者さまの病気をホームページにてコラム形式で解説しています。 このコラムと似たような病気でお困りの方は、お気軽に当院までお問い合わせください。

今回は「乳腺腫瘍」の来院時から術後までをご紹介します。

「乳腺腫瘍って?」という方は、過去に紹介もしているのでぜひこちらも合わせてお読みください。

犬猫の雌の病気「乳腺腫瘍」:https://naha-ah.com/mesu-nyuusensyuyou/

 

個体情報

 

症例の犬

今回の患者さん

 

稟告

前日まではなんともなかったが、当日の朝に乳腺部の一部が大きく腫れているに気づき、急遽来院されました。

腫れた乳腺

検査

身体検査にて、右第5乳腺部に約5cm×4cm×3.5cmの腫瘤を認めました。

その他、身体検査や一般状態、血液検査にて異常を認めなかった。

血液生化学検査にてCRP(体のどこかに炎症があるかどうかがわかる数字)の上昇を認めたが、それ以外の顕著な変化を認めなかった。

レントゲン検査にて肺、腹腔内に異常はなく、 超音波検査にて腫瘤内に液体を確認。

超音波ガイド下にて、液体および腫瘤実質の細胞診を行い、好中球および腫瘍細胞を認めた。

サイズが大きいことから悪性の乳腺腫瘍を疑い、外科的な広範囲の切除および同時の避妊手術を説明し、手術を決定されました。

 

手術

来院当日より、静脈内点滴を開始し、翌日、避妊手術および右第3〜5乳腺領域切除術および右リンパ節の除去を実施しました。

摘出した乳腺およびリンパ節は悪性かどうか病理組織検査を外注しました。

 

手術前の状態

手術前の状態

 

手術直後の状態

手術直後の状態

 

病理組織検査結果

乳腺癌(単純型):乳腺上皮に由来する悪性腫瘍性病変。

周囲組織への浸潤性が認められるも明らかな脈管内浸潤は認められず、サージカルマージンは明瞭であり完全切除されている。

右鼠径リンパ節に腫瘍の転移病巣は確認されず。

上記のような結果を病理検査会社さんより頂き、一安心しました。

経過

術後3日目には元気に退院しました。

その後、自宅での管理中に一部が開いてしましたが、再度縫合を行い、無事に傷も完治。

順調に回復しました。

 

担当医よりコメント

今回は未避妊のメスで発生の多い乳腺腫瘍の症例です。

本症例の乳腺腫瘍はかなりサイズが大きく、悪性の乳腺腫瘍が疑われたため第3〜5乳腺の領域切除術を選択しました。

領域切除術は傷口が大きくなることがデメリットですが、今回の症例のように、状態が良い場合には完全切除が見込めるため、有効な方法だと思います。

今後は他の乳腺での再発、肺への転移の有無に気をつけて経過観察を行っていく必要があります。

乳腺腫瘍は避妊手術をすることで予防・発生率を下げることができる腫瘍です。

避妊手術は子宮蓄膿症などの他の病気の予防にもなるために、まだ、避妊手術されていない方は是非、病院に相談してみてください。

子宮蓄膿症についてはこちらを参考にしてください。

 

 

症例紹介

子宮蓄膿症:https://naha-ah.com/case-shikyuuchikunousyou/

肥満細胞腫:https://naha-ah.com/case-himansaibousyu/

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